トヨタカップ FCポルト-オンセ・カルダス(0-0PK8-7)

多くの主力を放出しながらも何とかCLの決勝トーナメントに勝ち上がって、欧州王者としての格を保っているポルトは、マッカーシーとルイス・ファビアーノの2トップにデルレイ、ジエゴ、マニシェ、コスチーニャの4人で中盤を構成するダイアモンド型の4-4-2、正直言って選手も何も分からないオンセ・カルダスはとりあえず4-5-1のようなフォーメーションらしい。
試合は開始直後から一貫してオンセ・カルダスが9人で引いて守り、ポルトがボールをキープする展開になる。それに対してポルトは慎重にパスを回しながら、サイドに流れたFWを起点としてボールを広く展開するという、正に引いたチームを崩す定石を駆使して対抗する。
慎重な姿勢はオンセ・カルダスも同様で、カウンターを仕掛けてくるのはあくまで自分達が数的優位に立ちそうな場面のみで、ポルトが自陣に選手を残しているときは無理に早い攻めをせずにきっちりとボールを回して守備陣形の建て直しを優先する姿勢が見える。
ただ、オンセ・カルダスは緊張があるのか、人数をかけて守る割にはマークの受け渡しなどのミスが目立ち、ルイス・ファビアーノのポストプレイからの個人技を止められずにピンチを作ってしまう。しかしポルトもデルレイのどフリーのヘディングシュートを始めとして絶好機をバーに当てるなどして決められず、20分ごろからは試合は膠着状態に陥ってしまう。
39分に、ポルトのセットプレイから絶好のチャンスを再び作るのだが、シュートは2度バーに当たり、至近距離からのマッカーシーのボレーは垂直に跳ね上がってしまい、ポルトにとってはどうにも消化不良のままで前半は終了する。
後半になるとオンセ・カルダスも選手を1人入れ替えてやや攻撃的な姿勢に転換する。その分、両チームのDFラインの裏のスペースを利用するパスや、中盤でのパスカットから攻撃につなげる展開が増え始める。そうなるとやはりポルトが相対的にチャンスをもらうのだが、20分ごろのマッカーシーのミドルがまたまたバーに当たり、CKからのどんぴしゃヘッドもGKエナオに反応される。
このピンチで方針を修正したのか、オンセ・カルダスは再び自陣を固めて守りきる姿勢に転換し、またも試合は膠着状態に陥ってしまい、じりじりとした時間が流れる。ポルトは44分のマッカーシーのヘッドも再びエナオにはじかれ、ロスタイムのセットプレイの連続もやっぱりやっぱり決められない。そして試合は延長に突入。
延長に入っても試合のペースは変わらず淡々と時間は進んでいく。しかし前半10分に、ポルトGKヴィクトール・バイーアが突然倒れてしまい、急遽ヌノが交代出場する。それでもやっぱり試合の状況は変わらず、ポルトも疲れがあるのかめっきりミスが無くなったオンセ・カルダスの守備を崩せる気配も無い。そして当然試合はPK戦へ。
PKは3人目までは両チームとも全て成功させたが、ポルトは4人目マニシェがバーに当てて失敗、しかしオンセ・カルダス5人目がポストに当ててイーブンに。そして今度はオンセ・カルダス9人目のガルシアが打ち上げてしまい、PK戦に絶対の強さを持っていたオンセ・カルダスが敗れ、ポルトが最後のトヨタカップの栄冠に輝いた。
ま、正直見ているのが苦痛な凡戦だったが、どちらも勝ちたいよりも負けたくない決勝戦、それで点が動かないとなるとこういう試合になるのも仕方が無いところか。ポルトとしては、オンセ・カルダスの守備がこなれていない前半のうちに点を取っていれば試合を楽に終える事が出来たはずだ。まあ、それでも内容からするとポルトが勝利に値していたのは確かで、個人的にポルトびいきでは無いのだが、トヨタカップの価値を考えれば最後がオンセ・カルダスの守り勝ちにならなくて良かったと思った次第。

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