今日の戯言

ツール、アジアカップ、アテネと多忙な時期が続いてひーひー言っていたのに、いざ終わってみると何となく手持ち無沙汰になりますね(笑)。そこで、録画しておいたフジテレビ739でやっている74年のW杯のオランダ対スウェーデンの試合なんぞを見ていたのですが、トータルフットボールうんぬんよりも、クライフの運動量の少なさとオランダの決定力不足をまず感じてしまいました(笑)。ラインの上げ方も過激なんですが、今のルールで2列目からの飛び出しを多用させると簡単に破れそうですし、やっぱり戦術も進化しているんですよね。
ところで稲本の移籍続報ですが、どうも移籍金は4000万円だったようですね。正直、Jのクラブの方がもっと金を出すとは思いますが、稲本自身の海外への思いをクラブ側が汲み取った形と言えるでしょう。まあやる事がアマチュアっちゃあアマチュアなんですが、Jと欧州とのレベル差が年俸の差に直結していない現状では、クラブがシビアな立場を取るとまず移籍できませんからね。
クラブにとっても、金銭的なメリットだけでは無く、海外で経験を積んだ選手が引退後に協会や出身クラブのマネージメントに加わって行く事こそが選手育成やマネージメント、海外とのパイプなどの強化につながるわけで、それもまた投資の一つなんだと思う事も現時点では必要な考えなのではないでしょうか。とは言え、市原と広山はそうはならなかったのですが(苦笑)。
稲本以外にも、ルーニーがマンUに、イブラヒモビッチとカンナバーロがユーベ、サビオラがモナコ、ヨルゲンセンとミッコリがフィオレンティーナ、家族の健康問題でプランデッリが辞任したローマの監督にフェラーが就任と、今年は例年にも増して移籍期限間近での玉突きが激しいですね。放映権バブル崩壊以来冷え込みが続いていた移籍市場ですが、今年になって負債問題の負け組と勝ち組との格差が広がった事が、かえって選手の流れを加速させたような感があります。そう考えると、今シーズンのリーグ戦は上位と下位の差がはっきりついてしまう可能性が高いかもしれません。まあ、そう簡単に行かないのがサッカーなんですけどね・・・