今日の戯言

ユーロのグループBは、珍しく波乱無くフランスとイングランドの勝ちぬけが決まったようですね。イングランドは前の試合の内容からすると決勝トーナメントは当然の結果でしょうが、フランスもエースのアンリが2得点とようやくエンジンがかかって来たようで、これで決勝トーナメントが楽しみになりました。ただ、フランスが優勝出来るかどうかはシルヴェストルのファンタジー次第のようですが(笑)。しかしあれだけ親善試合で鉄壁を誇った守備が本番では不安視されるのだから、サッカーチームというものは生き物なんですなあ。
そして今晩は混迷のグループCに決着がつきますね。デンマーク対スウェーデンが2-2で終わると自動的にイタリアの敗退が決まってしまうために、イタリアのメディアは八百長阻止に余念が無いようですが、それ以前にブルガリアに3点差をつけて勝つことを心配したほうがいいと思うんですが(笑)。FWの不調が続いているイタリアですが、果たしてスペインになるのかフランスになるのか・・・
さてユーロの話題をよそに日本では、イルハンが無断帰国してしまって「またか」という感じですが、マスコミの論調は全て「解雇」になっているのが面白いですね。いや、個人的にもチームの規律違反は最大限の懲罰であるべきだと思っているので解雇は当然だと思っているのですが、契約やマネージメント面においてチーム側に改善すべき点はあるはずで、それをきちんと検証しないと今後も「大物」外国人に舐められ、振り回されてしまう事になりますからね。プロ野球も含めて縮小財政の流れが強くなってる中で攻めの経営が出来る神戸は非常に貴重な存在なのですから、渉外の面でもリーダー的役割を果たせるようになって欲しいです。
タカヤンさんより。

さて、山本昌邦備忘録の文庫版が発売されてまして、あとがきが追加されております。内容は98-02のコーチ経験がなければ五輪予選が突破できなかっただろうとか、世界と戦うことの難しさ、そして厳しさをトルシエは日本に伝えようとしていた、などやはりコーチの立場と責任を負う監督では諸々の違いがようやく感じられたのかと。
ただ、監督としての快感に目覚めてしまったとしたら、A代表コーチに素直に戻れるかすごい不安です。

以前にもここのコラムで山本備忘録を取り上げた時に、「コーチとして選手に近い側で書かれた意見が、トルシエと同じ立場になった事でどう生かされ変化するのか。1年半後に注目である」と書いたのですが、やはり当時のままの書きっぱなしには出来なかったようで。ただ、監督としての快感に目覚めるかどうかは2ヶ月後の結果次第でしょうね。