今日の戯言

ようやく待望の3連休がやって来てくれまして、皆さんは正月明けでしんどく感じた仕事疲れを癒しておられると思いますが、これからが本番の五輪代表のメンバーが発表になってますね。
このメンバーでの焦点は、やはり平山の2階級特進選抜とA代表と重なって選出された大久保でしょうか。平山についてはどっかの軽口なおっさんが「釜本以上」と言ってるみたいですが、まだ筋力的に体を機動させるスピードが足りない部分はあるにせよ、アテネで点を取るには彼と大久保のコンビが最も可能性が高いと思われるのも確かで、山本監督の切実な心境が伺えますね。これから、A代表とセレッソ、国見や筑波大学の間でどう調整して行けるんでしょうか。
そして今日は久々にお便りの紹介。川崎サポの藤澤さんから。

1月8日の文章は少しガゼッタさんらしくなく,無理にシニカルなスタンスをとっているように感じられました。特に以下の2点です。
・二宮氏の「無理力」について
該当コラムを読みましたが,別に異常なものは感じられませんでした。スポーツには確率論的な判断だけではない,一見「無理」と思えるところを突き破ることも必要である,と,至極まっとうなことを書いているように思われます。
「無理力」という独自の言葉も,本人が「あえて命名すれば」と前置きしているように,リスクチャレンジなどの概念をとりあえず名付けてみた,という,表現上でのお遊びにすぎないと思います。
これを「電波」の一言で片づけるのは,ちょっと二宮氏に失礼ではないでしょうか。
・湯浅氏の「逃げ」の論調について
これはちょっと,論点がずれている気がします。湯浅氏があの文章で言いたいのは,
「一発勝負のトーナメントでは,とにかく敗けにくい戦術にシフトせざるを得ない。そうなるとどうしても各選手の動きは制限され,この世代に必要な『可能性を広げる』ということがやりにくくなる…なんとか,地区リーグ
→ 決勝リーグのような大会方式にできないだろうか」
ということであり,「戦術か個か」という議論とはほとんど関係がないと思います。

まず二宮氏については、「無理」をリスクチャレンジという言葉で置き換えれば確かに納得はできます。しかし鈴木大地にしても、彼自身1位か3位かと言えるだけの自信があったからこそバクチが成功したわけです。つまり、リスクチャレンジをするにはそこに至るまでの積み上げが大事なわけで、まずはそこに注目して感動して欲しいと思いますね。
次は湯浅氏について。そもそも高校選手権の試合が特別負けにくい戦術にシフトしているとは思わないのですが(笑)、ワールドユース決勝のスペインなんかは10人で戦術を完璧に遂行しながらも果敢なリスクチャレンジを見せる場面もあったわけで、やはり大会形式よりも個人や戦術の完成度という点での自信レベルの問題であるように思います。そこはプリンスリーグという実戦を増やす事で変わることを期待したいですよね。