イングランド プレミアリーグ フルハム-サウザンプトン(2-0)

現在5位のフルハムはデービスがハムストリングの故障とあって、CMFは稲本とジェトゥという最近出番の少ないコンビで、4位のサウザンプトン相手に挑んだ一戦。
試合開始直後はサウザンプトンがかなり高い位置からFWがプレスをかけ、フルハムの組み立てを自由にさせない。が、その後納会のアルコールのせいか眠りに落ちてしまって、いつの間にか試合はハーフタイム(笑)。ハーフタイムのハイライトを見ると、19分にマルブランクのドリブルからクラークとワンツー、最後はサハが受けてゴール右サイドに狙いすましたシュートを決めていた。
後半になるとビハインドを背負ったサウザンプトンが攻勢に出るものの、フルハムは危なげない守備を見せ、しばしば危険なカウンターを仕掛ける展開。そして19分にセットプレイ崩れから稲本が中央でボールを拾い、そこからのロングスルーパスを受けたボアモルチがPAに切れ込み、サウザンプトンDFが思わず足を刈ってしまいPK。これをサハが落ち着いて決めてフルハム2点目。
その後もフルハムの余裕の展開は変わらず、カウンターからボアモルチとマルブランクのボールキープからチャンスを作るなど終始フルハムペースで試合終了。フルハムの全くの完勝であった。
プレミアリーグと言うと、とにかく縦に早くて各自のポジションを無視して前に前に突っ込んでしまい、かえってカウンターから失点してしまうと言う試合展開が多いのだが、フルハムはその中でイタリアのクラブと呼んでもいいほどに個人技とポジションのバランスが良く、あまり動かない稲本にとっては非常にやりやすい形になっていると言える。同じくイタリア的ボランチの仕事が身に染み付いているジェトゥも稲本同様に渋い働きを見せ、結果的にフルハムには効果的に働いた試合だったのではないだろうか。