ワールドユース GroupB 日本-コロンビア(1-4)

日本のスタメンはGK川島、DF角田、菊地、近藤、MF山口、今野、成岡、徳永、トップ下阿部、FW坂田、茂木。
試合は序盤からボールを細かくつなぐコロンビアペース。日本も初戦とは違って細かくつなぐ攻撃で対抗するものの、コロンビアは1対1の局面で優勢に立つのでどうしても後手に回ってしまう。特に日本はボランチの位置でのマークが甘く、そこで前を向かれて3バックの両側のスペースを使われる場面が生じてしまう。日本は徳永、山口がほとんど攻めに加わらないにもかからわず、守備の要点が絞りきれずに軽々とサイドにボールを運ばれてしまう。
攻撃面でもオートマティックにボールをつなごうとするのだが、相手の戻りが速くて判断を迷っているうちにボールを取られる場面が多く、たまにつながってもトラップミスでボールを取られたりでチャンスまでには至らない。
17分にセットプレイからピンチを迎えるものの川島がはじき、1分後に茂木がGKとの1対1の場面を作ったので日本もまだ運があるかなと思ったのだが、36分にショートコーナーから股を抜かれてPAに進入されてボレーを決められてしまう。そして43分には自陣ゴール前でのクリアミスが続いたところでボールを拾われて押し込まれてしまった。
後半になって日本は左サイドを茂木にしてサイドを使って攻めだすものの、勝負どころでのパスやドリブルで1対1に負けたりイージーミスがあってコロンビアに逆襲をくらう。案の定19分にゴールやや左からのFKをいったんは川島がはじくものの、こぼれ球を蹴りこまれて3失点目。30分の谷澤のFKで日本はようやく1点を返す。
これでリズムが変わり、日本は茂木の思い切りの良い突破や平山のポストプレイからチャンスを作るものの、やっぱりここぞというところでミスが多くてゴールが決まらない。残り10分からは平山の高さを利用してこぼれ球を拾って猛攻をしかけるものの時既に遅し。逆にロスタイムにカウンターから4点目を取られて試合終了。
日本は湿度の高い気候にやられたのか全体的に動きが悪く、1対1で負けてミスも多く、そして戦術も相手に研究されと全くいいところの無い完敗であった。ただ、1点目を入れてからは目が覚めたようにリズムが良くなったので、それまでになすすべなく3点を取られたチームの無策と消極性が非常に惜しまれる。高さで勝てる相手だったのにチビ2トップのパスゲームにこだわって平山の投入が遅れたり、重点的にプレスをかけないといけないボランチに成岡を配した大熊采配も疑問が残る。
最終戦のエジプトはイングランドを終始圧倒しての1-0とコロンビア以上の強敵であるのは間違いない。勝ち点や得失点差を考えても絶対に勝利が必要である。とにかく選手も監督も吹っ切った試合をして欲しい。