オランダ エールディビジ第12節 フェイエノールト-フィテッセ(3-0)

フェイエはようやく怪我から復帰したファンボンデレンがCBに、小野がCMFでスフリーデルとコンビを組み、ウィングがファンペルシとルルリンク、トップ下がブッフェルという布陣。
試合開始直後、いきなりカイトがGKに当ててしまったがどフリーのヘッドを放つなど、フェイエは今までになかったリズムの良さを感じさせる出来。小野が本来の位置に戻った事で展開パスが回り、ファンペルシがサイドでキープが出来るのでポゼッションサッカーをする体制がようやく整ってきたという印象。
フィテッセも縦のワンタッチパスでフェイエDFの裏のスペースを狙おうとするのだが、選手のコンディションがいいのか相手のマークを外してフリーにさせる場面があまり無く、フェイエはフィテッセにカウンターをなかなか許さない。
やや試合が膠着状態に入ってきたかなと思った22分、小野が上がってきたパーウェに展開するパスを送り、そこからのフィードを飛び込んできたファンペルシが足を伸ばしてダイレクトボレー、これがゴール左隅に見事に決まってフェイエが先制。
その後もフェイエはブッフェルに決定機が2度訪れるが決めきれない。しかし44分に左ショートCKを受けた小野がパーウェの頭にどんぴしゃのクロスを上げてフェイエがいい時間帯で2点目をゲット。
後半も、最初は相手の攻め込みにフェイエの選手が足を止めてしまって危ない場面はあったものの、フェイエが終始試合をコントロール。35分には小野が右のスペースに上がってきたスウェルツにパス、スウェルツはドリブルで持ち込んでシュート、DFに当たったこぼれ球を裏で拾ったカイトが決めて試合を決定付けた。
フェイエはようやく選手を適材に配置する事が出来、ユーロのブレイクの間に選手間のコンビネーションも作られてきたように思う。まだルルリンクの右サイドが機能しているとは言いがたいが、なんとか昨シーズンまでの「オランダ3強」に参加する資格を得つつあるのかなという気がする。今週のUEFA杯、週末のアヤックス戦で何とか波に乗りたいところである。
小野は代表戦の後だったが総じて良くボールにからんで動いていた。後半はさすがに消える時間帯はあったものの、コンディションは昨シーズンとは比較にならず、これから正念場を迎えるフェイエのゲームメイカーとしての活躍が期待される。