イングランド プレミアリーグ チャールトン-フルハム(3-1)

フルハムは稲本が先発・・・なのだが、何故か右サイドに張っていてフォーメーションは4-3-3とも4-3-1-2とも言える不思議なフォーメーションで、おそらくマルブランクが自由なポジションを取って1トップのサハをフォローする狙いがあったのかもしれないが、攻撃はボアモルチとマルブランクが重なる左サイドに集中し、稲本のいる右には全くボールが回ってこず、クラークに至ってはどこにいるのかという有様で全く攻撃が機能しない。
おまけにDF前のスペースをレグバンスキが一人でカバーしているために、チャールトンがそこにどんどん入り込んでしまい好き放題やられっぱなし。案の定10分にそのスペースに侵入したイエンセンからアウトサイドのパスが右に入ってきたヨハンソンに渡ってシュート、ファンデルサールが何とかはじいたもののスチュアートに押し込まれてチャールトンが先制。
実況の八塚氏も解説の粕谷氏も気付いていなかったが(笑)、18分ごろから稲本とレグバンスキのダブルボランチにマルブランクが右SHといういつものフォーメーションに戻して、ようやくフルハムがリズムを取り戻す。しかし、チャールトンの戻りと寄せが非常に早く、ボアモルチとマルブランクが得意のドリブルを生かせるスペースが与えられず、持ちすぎてはボールを取られてしまう場面が目立つ。
後半に入るとややフルハムペース。しかしチャールトンは守備の集中力が切れず、最後の場面でもフルハム選手をフリーにさせる場面が無くてなかなか決定的チャンスを作れない。すると68分にチャールトンはゴール前の浮き玉をFWがスクリーンでうまく落として飛び込んできたヨハンソンが蹴りこんで2点目を決める。さらには32分にGKとDFの間でバックパスのミスがあって3点目をヨハンソンに決められてジエンド。
フルハムはまず最初の実験的なフォーメーションの失敗でリズムが作れなかったのが痛かった。さらに前半戦絶好調だったボアモルチの調子が悪くなり、左サイドの攻め手が無くなって来たのも痛い。まあ全体的に悪かったのは確かだが・・・ これからクリスマス休暇までにいかに辛抱して勝ち点を拾えるかにチームの照準が絞られそうである。
今日の稲本は右サイドにいた時間はともかくとして、CMFに移動してからは動き自体は悪くはなかったものの、ボールを預けられる回数は少なめで、攻撃参加しても周りとコンビネーションがあまり合ってなく、まだ完全な信頼を得ているとは言いがたい状態であった。しかし今日の他のメンバーが悪すぎただけにもう少し長く使っても良かったように思う。