J2第40節 山形-川崎(0-0)

KINDさんのご希望による戦評。
試合は両チームともコンパクトな布陣で、山形はロングボールで、川崎は細かいパスのつなぎから攻める形で推移し始める。しかし、川崎の攻めは狭いところばかりを通そうとしてサイドチェンジがほとんど無く、人をかけて守る山形の守備をなかなか崩せない。
川崎は守備面でも、序盤こそラインは高かったものの失点したくないと言う意識が強いのか徐々に下がり始めてしまい、山形のFWがDFラインとボランチの間でボールをキープできるためにいつものような波状攻撃を仕掛ける事が出来ない。
結局、川崎に点の匂いを感じるのはジュニーニョが前を向いてスペースに向かってドリブルをする場面だけで、攻撃時にラインを押し上げる事で相手を鳥かごのように押し込んで、サイドチェンジからアウグストがクロスするという形が無いので試合の流れをすぐに相手に奪われてしまう。
30分ごろには川崎も攻め手が無くなり試合は膠着状態に。40分になると、川崎は攻撃陣は前に出るがDFはさらに下がったままになってしまい、3バックの横のスペースを山形にどんどん使われてチャンスを作られる始末。
後半は最初こそ押し込む意識を見せた川崎だが、やっぱりそれも長続きせずに15分から20分にかけて、バーに当てるシュートや中村のどフリーでのヘッドが外れるなど山形に立て続けに3度の決定的なチャンスを作られてしまう。それでも山形の中盤の運動量が落ちた25分ごろに川崎は攻勢を見せるものの、川崎も程なく運動量が落ちてあとは広いスペースの中を互いに攻め合う展開になって、両チームともチャンスをものに出来ずにドローのまま試合終了。
やはり川崎も例に漏れず、消極的になってラインが下がり、視野が狭くなってサイドチェンジが出来ず、人は動かずにスペースが崩れないままに無駄にボールだけが回る「昇格病」というべき症状が出てしまった試合だった。アウグストがいればやや違ったのかもしれないが、鳥かごが出来ないチキンラインではそれほど大きな変化は望めなかっただろう。
山形は人をかけて組織的に守っているものの、フランスW杯の日本のようなもので得点を取るためのタレントが圧倒的に不足しているのは否めない。来期上位を狙うためには点を取る外国人を始めとした補強が必要だろう。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする