プレミアリーグ フルハム-ウォルバーハンプトン(0-0)

フルハムは前節シティを破って初勝利して上り調子のウルヴズをホームに迎えての1戦。ボアモルチが出場停止のために左にマルブランクが回ってCMFはペンブリッジとレグバンスキ、そして稲本は何と右MFの位置に。
試合開始直後は、相手が相手だけに気が抜けてるのかフルハムにつまらないミスが目立ち、ウルヴズの左MFのアンリ・カマラのスピードを中心に前への動きが鋭いウルヴズに攻められる展開が続く。25分ごろから相手の運動量がやや落ちて中盤が空きはじめ、フルハムが左サイドのマルブランクやボニセルを中心に攻め込む時間帯が続く。40分ごろからは完全にフルハムのペースになるが、ウルヴズも中心を固め、サハもいくつかのチャンスを物に出来ずに前半終了。
後半開始からは終始フルハムのペース。しかし、マルブランクが前半ほどボールが持てなくなり、最後のところでのチャンスメイクがなかなか出来ず、なかなか決定的なチャンスを作るところまでいかない。20分には稲本に代えてヘイルズを投入して2トップに。
しかし70分からはフルハムは疲れからかゴール前でのマークミスが多くなってオタオタの展開に。そしてウルヴズに決定的チャンスをいくつも作られるが相手のシュートミスとGKファンデルサールのセーブに助けられて何とかしのぎ、ようやく試合終了間際に押し返すもマルブランクのシュートが枠に当たるなど不運もあって得点できずに試合終了。
フルハムはやはりボアモルチの欠場が響いて攻撃面で最後の一押しが足らず、またウルヴズが試合の最後まで運動量と集中力が落ちない戦いを見せたことで、まあ内容的には論理的な結果に終わったと言える。
今日の稲本は不慣れなポジションながら、去シーズンのような突っ立てる場面があまり無く、ティガナとは違ってコールマンは選手に戦術的なタスクを明確にしているのだなと思わせた。しかし、サイドに求められる1対1での突破という点では物足らず、特にボールを受けるときのボディシェイプはマルブランクなどに比べると見劣りがしたのも確かである。マンUかニューカッスルの試合どちらかがおそらく累積警告で出場停止だが、デイビスが復帰したこれからは与えられたポジションで結果を出す事が今まで以上に大切になってくるだろう。