UEFAカップ1回戦第2戦 ドニエプル-HSV(3-0)

ホームで2-1で辛勝したHSVはが今度は敵地で戦う第2戦。3万5千入るスタジアムはほぼ満員でルーマニア戦とは比較にならない本物のアウェイの雰囲気が充満している。高原は左ウイングでの先発で、1トップにはロメオの代わりにバルバレス、トップ下にはカルドーソが入る。
当然の事ながら試合開始からホームのドニエプルが積極的に仕掛け、ショートカウンターでHSVのゴール前に殺到する。そして開始5分、HSVは左CKでヘッドで競り負けたこぼれ球をミハイレンコにどフリーで蹴りこまれていきなり失点。
もちろんこのままではアウェイゴール差で敗退してしまうHSVは少し引き気味になったドニエプルを攻め始めるが、相手のマークがきついせいかあまり可能性の無いどんよりしたクロスが多く、逆にドニエプルに鋭いカウンターやセットプレイからゴール前でフリーにさせてしまう危ない場面を作る有様。前半の終了間際になってようやく丁寧に足元でつないでシュートの場面を作るようになるが、ことごとく枠を外れて点にならない。
後半も同じペースは続くが、15分過ぎぐらいから疲れてきたのかドニエプルのマークが少し甘くなり、HSVはチャンスを作るのだがラストプレイの精度が甘くて点にならず、逆にカウンターから最後は右サイドをオーバーラップしたリクンにフリーで渡ってシュートを決められ2点差に。そしてまたも右サイドでのカウンターから長いボールをフリーで受けたヴェンツリンスキーに左の角度の無いところから決められて試合は完全に決まり。あとはドニエプルが守備を固めて終了。
HSVはリーグ戦でも見せていた守備の集中力の無さが随所に出てしまい、最後まで相手にペースも得点も握られたままの完敗であった。高原は今日も良く走って良い飛び出しからシュートや決定的なチャンスを見せる場面もあったのだが、ストライカーとしてはもう一つ力強さや狡猾さが足りないのも確かで、まだまだ修行が必要そうである。