CL1次リーグ第2戦 ポルト-レアルマドリード(1-3)

怪我人続出のレアルは、パボンとラウル・ブラヴォのCBにグティとエルゲラのボランチ、2列目はジダン、ソラリ、フィーゴという布陣。対するポルトはデコとデルレイというUEFA杯獲得の立役者が健在。
序盤はホームのポルトが得意の短いパスを生かして積極的に攻めに出る展開。レアルはポゼッションサッカーでなんとかつなげようとするのだがポルトの出足にゴール前までなかなか行けない。その流れのまま続いた7分にパボンが足を払って倒したファールからのデコのFKをカシージャスがはじき、そのこぼれ球をコスティーニョが頭で押し込んで先制する。
点を取られないと目覚めないレアルは、そこからようやくサイドでのパス回しやフィーゴ、ロベカルのドリブルでポルトのゴールに迫り始める。しかしポルトも高いラインからの鋭いカウンターを見せ、ラウル・ブラヴォとパボンの不安定な守備もあってレアルもなかなか主導権が握れない。
しかし27分に、左サイドでのジダンの溜めからサイドへ流れたソラリへパス、そこから上がったクロスを前線に上がっていたエルゲラがどフリーのヘディングシュートをゴール右に決めて同点に。ポルトは一瞬のマークミスを突かれてしまった。さらに38分にカウンターからジダンの絶妙のボールキープから流れるようなパスで左サイドから走りこんだロベカルがスライディングで足に当て、そのボールをソラリがカットした後ゴールに蹴りこんでレアルが逆転する。
後半開始からポルトは2トップにしてデコをトップ下にし、いくつかシュートを打つなどチャンスを作る。しかし、レアルもリードしたからか中盤を3枚にしてバイタルエリアを圧縮し、ポルトの攻撃を何とかはじき返す。そして22分にフィーゴの鬼キープから倒されて得たマイナス気味のFKをジダンがボレーで蹴りこんで3点目。ここで試合は勝負あり。
レアルはジダンとフィーゴの両翼のキープ力で試合を決めてしまった。やはりこのチームを止めるには、彼らに仕事をさせないだけのハードマークが出来るイタリアのチームでないと難しいのかもしれない。そしてポルトは先制点を決めるなどいいリズムで試合を進めながら、レアル相手にはあまりに早い時間帯につまらないミスで同点にされてしまったのが痛かった。最終的には力の差を見せ付けられたとは言え、あくまで攻撃的に最後まで戦ったのはポルトガルらしかった。