イタリア セリエA第3節 ラツィオ-パルマ(2-3)

戦評も今日3試合目ともなると疲れた・・・(笑)
中田はいつも通り右ウイングとして先発。今日見る試合は先制点が早い時間に入ってしまうのだが、この試合もいきなり30秒で右サイドでボールを溜めた中田からのクロスを中に入り込んだブレシアーノがボレーで流し込んでパルマ先制。
当然ラツィオが攻めるが、ローマはかなり暑い事もあってか互いにプレスを掛け合うと言うよりは早めに後ろに下がっての守りが多く、結構ゴール前までボールが運ばれる場面が目立つ。それでもラツィオはサイドを中心に決定的なチャンスをいくつか作るのだが決められない。しかし34分にパルマゴールやや左からのFKで、少しそらしたところをスタムがグラウンダーのシュートを右隅に決めて同点にする。パルマはいくつかカウンターのチャンスはあるのだが、どうしてもゴール前からの攻めになるので後ろからの枚数が足りずに結局は攻撃を遅らされてなかなか決定的な場面まで行けない。
後半になるとラツィオのペースが上がる。特にパルマの右サイドで、中田がフォアチェックに行ったにもかからわず左に張ったロペスにボネーラが簡単にパスを通されてしまうといったような、守備のコンビネーションがうまく行かないところをラツィオに攻められてしまう。しかし18分、パルマは相手ゴール前の混戦からアドリアーノが細かいドリブルでスルスルと抜け出して劣勢の中、勝ち越しゴールを決めてしまう。
そこからはパルマはぐっと引いて守りを固めるのだが、33分のラツィオCKの場面でニアに飛び込んだコラーディにマークを集中させてしまってシモーネ・インザーギがどフリーでヘッド、もったいない同点弾をくらってしまう。
しかし、イタリアらしくこのまま同点で互いに満足というようにややペースが落ちた43分に、ラツィオゴール前でパルマがパスをつないだところに今日散々シュートを吹かしていたブレシアーノが何度目の正直かのミドルシュートを決めてパルマがまたも勝ち越し、そしてそのまま試合終了。
パルマは終始劣勢ながらもチャンスを確実に決めたのに対し、ラツィオは攻めながらも最後にCLの疲れがあったのか足が止まってしまってホームで痛い敗戦を喫してしまった。
今日の中田は監督の指示があったのか、いつもほど守備に戻らず右サイドに張ったままでカウンターの起点として地味につなぎ続けた。アシストは1つ決めたとは言えなかなかストレスが溜まる試合でよく辛抱したのではないだろうか。