イングランド プレミアリーグ バーミンガム-フルハム(2-2)

ここまで2勝1分けと絶好調のバーミンガムとフルハムはアウェイで対戦。しかし、フルハムはここまで大活躍のFWヘイルズが代表戦で怪我、1トップはサハが勤めると言う苦しい状態。稲本も中田同様遠征明けにもかからわず右ボランチとして先発。
試合は突然動く。開始わずか40秒で、右SBからのフィードに抜け出したサハが去年はフルハムにいたバーミンガムGKテイラーを交わしてアウトサイドで転がして文字通りのワンチャンスでフルハムが先制する。
当然バーミンガムは攻勢をしかけ、20分過ぎからはほとんどボールを支配する状況になる。しかしフルハムも耐えに耐えて35分からはやや盛り返すものの、前半ロスタイムに浮き玉を右サイドで折り返したボールをゴマと競ったフォルッセルがゴールに蹴りこんでバーミンガムがようやく同点に。
後半に入ってもバーミンガムペースが続き、15分にレグバンスキーがこの日2枚目のイエローで退場してフルハムはさらに窮地に追い込まれる。しかし31分にフルハムは正面やや遠い位置でFKをゲット、これをGKテイラーがこの日キレキレもボアモルチと競ってファンブル、チャージングかと思いきやプレイは続行、ボアモルチはそのままオーバーヘッドで得点してしまう。
フルハムはこのまま逃げ切れば大ラッキーアウェイ勝利だったのだが、42分にFKからのヘッドを一旦はファンデルサールがはじいたものの押し込まれて同点に。そしてそのまま試合終了。常に不利な状態からリードしながらも追いつかれての引き分けと、状況を考えれば仕方は無いものの惜しい勝ち点2をフルハムは失ってしまった。
稲本は後半39分で交代とほぼフル出場。相変わらずほとんど攻めあがらずに守備に専念、攻撃ではボールをはたくだけの役割だったが、反応が遅れてアフタースライディングでイエローをもらったり、自陣ゴール前でのボール処理にもたついてボールを奪われてシュートを打たれるなど危ない場面はいくつかあったが、とりあえず守備面では「何でそこでたらたら歩いてんだ」というようなモビリティの欠如はそれほど感じなかった。デービスが戻ってきたらまた厳しい立場になるだろうが、このまま着実にレベルアップして欲しいところである。