イタリア セリエA第2節 パルマ-ペルージャ(3-0)

パルマはホームでの開幕戦。中田も遠征明けにもかからわずいつもの右ウイングで古巣相手にスタメン。
試合はインタートトを経験してコンビが完成されているペルージャのペースで進む。コンパクトな守備で意思疎通の足りないパルマの前線を足止めさせ、ボールを奪ったら引いてきたFWにボールを当て、そこから中盤の早いフォローとパス回しでサイドに展開してチャンスを作っていく。FWの一角にはイタリアでは珍しいイングランド人の巨漢、ボスロイが入っているのだが実に違和感を感じさせない働きをしている。
しかし先制はパルマ。27分に右サイドからセリッチ、モルフェオとワンタッチパスがゴール前に入り込んだブレシアーノに渡り、DFとうまく体を入れ替えてシュート。パルマはアドリアーノがいつもの持ちすぎでボールを奪われる嫌なパターンが続いてほとんどチャンスが無かったのだがラッキーな先制点だった。中田は一応右に居るものの中途半端なポジショニングで前半は守備でしか目立たず。
後半開始早々、パルマの右CKがフェラーリに当たって浮き玉になったところをペルージャのDFがハンド、アドリアーノが楽々PKを決めてパルマは2点目。そこからは前半前に人が固まっていたパルマのポジションバランスとモビリティが良くなり、逆にペルージャはめっきり落ちてしまってロングボールでしか攻撃が全く組み立てられなくなる。サッカーの格言に「得点こそが薬」というのがあるが、その典型を見てるような感じである。最後には浮き玉をアドリアーノがヘッドでそらしたところをジラルディーノが駄目押ししてパルマはホーム開幕試合を完勝で締めた。
中田は後半はいくつか右サイドを中心に良い飛び出しは見せたものの、今日は守備に効いていた場面が多く、モルフェオがあまり守備をしない分だけ今期もこういう損な役割になってしまいそうである。