今日のツールドフランス

ピレネー山岳ステージ最終日、バイヨンヌまでの197.5kmの第16ステージ、総合トップのアームストロングから2分45秒離され、タイムトライアルの力を考えたらこのステージで差を詰めるしか無いヴィノクロフ擁するドイツテレコムチームがどういう攻撃を仕掛けてくるのかに注目が集まりましたが、結果的にCSCチームのエース、タイラー
“鎖骨骨折中”ハミルトンが全てのレース展開を引っくり返してしまいました。
レース序盤のスデ峠で先頭集団を追う形で飛び出したハミルトンは、この日2つ目のカテゴリー1級のバガルギ峠の手前、まだゴールまで100kmもある地点から先頭集団を単独で飛び出し、なんとそのまま必死で追った後続集団に2分の差をつけて見事な逃げ切りを果たしました。これでボーナスタイムと合わせてトップとは6分差の6位まで順位を上げ、4位のスベルディアまで1分差になった事で、タイムトライアルの結果次第ではさらなるジャンプアップが可能になってきました。
ハミルトンが逃げてから、彼から1分差の上位にいるバッソ擁するファッサボルトロチームや、4分差のスベルディアがいるエウスカルテルチームが集団を引っ張ったものの効果的な追いにはならず、ゴール前30kmぐらいからようやくドイツテレコムチームが追跡に加わったものの、時既に遅しでした。
総合トップのアームストロングにとっても、元チームメイトでもあり友人でもあるハミルトンの果敢な逃げによって、本来アームストロングを攻撃するはずのテレコムを始めとする他チームが自分たちの順位を守るためにハミルトンを追わねばならなくなり、アームストロングに対する攻撃を封じると共にチームに力を使わせると言う二重のアシストをもらった形になりました。ゴール後にアームストロングが笑顔で彼を祝福しに行ったのも当然と言えるでしょう。
これで、今回差を詰められなかったヴィノクロフは優勝圏外に去り、勝負は土曜のタイムトライアルでのアームストロングとウルリッヒの一騎打ちに絞られました。今の調子を考えるとタイムトライアルではウルリッヒが優位なのは間違いないですが、1分と言うタイム差を逆転できるかどうかは非常に微妙なところです。前回のタイムトライアルでのアームストロングの不調が脱水症状によるものと分かっているだけに、対策をほどこした彼がどこまで復活した走りが出来るのかが焦点だと言えます。
今日からは2日間平坦ステージが続きますが、土曜日に向かって少しでもタイム差を詰めておきたいウルリッヒがボーナスタイムを狙ってくる可能性もあり、ウルリッヒのビアンキチームとアームストロングのUSポスタルチームの動きにも注目です。

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