今日のツールドフランス

いやいやいや、本当に凄いステージで興奮しました。
ルザルディダン頂上ゴールの一つ手前のトゥールマレー峠で総合2位のウルリッヒがアタック、アームストロングは追いつくものの3位のヴィノクロフは遅れてしまい、その下りでヴィノクロフは再び追いつき、ルザルディダンの登りで何とアームストロングが観客と接触して落車、アシストを利用して先頭に追いついてからマヨのアタックに反応して再びアタック、そのまま40秒差を付けてこのステージを制するといった全盛期を思わせるような走りを見せました。
インタビューでも言ってましたが、かえって落車した事がアームストロングの闘志に火がついてリミッターを外すスイッチが入ってしまったのかもしれません。しかし観客とのトラブルは自転車レースならではの光景とは言え、やはり心臓に悪いですよね。
ウルリッヒはボーナスタイムを加算して総合では1分7秒の差を付けられ、3位のヴィノクロフは2分45秒の差を付けられて少し厳しい立場に追い込まれました。これで山岳ステージをあと1つ残したものの、アームストロングは精神的にはかなりの優位に立ったと言えるのではないでしょうか。
ただ心配があるとすれば、アームストロングのチームのUSポスタルのNo.2であるエラス選手が不調で今日も遅れてしまった事があるのですが、ビアンキチームは弱くて話にならず、強いと言う意味ではテレコムチームが次に来るのですがエースのヴィノクロフが大きく遅れてしまったので戦略を立てるほどの効果が明日のステージにあるかは疑問だと言えます。
今晩は休日で、翌日は山岳とは言え登りは前半に集中していて後半は平坦なステージなので、ヴィノクロフがここで大逃げを企てない限りは勝負は26日の個人タイムトライアルまで持ち越されたと言えます。それまでにどこまで力を温存しておけるかが勝負の分かれ目になるでしょう。
ああ、そう言えばタイムトライアルをやってる頃には飛行機の上なんだった・・・(泣)