J1第1ステージ第13節 C大阪-横浜Fマリノス(1-4)

セレッソはGK多田、3バックのセンターに柳本、ボランチに新加入のアクセウ、そしてFWはバロンと大久保という新布陣。対する横浜は右SBにユサンチョルが入った以外はベストメンバー。
そのチームの完成度を表すように前半から横浜が試合のペースを握る。序盤こそ互いにコンパクトな形でのプレスの掛け合いが見られたのだが、横浜がバロンを厳しくマークしつつ中盤から上がる選手を捕まえて、裏に抜ける大久保に良いパスを出させないようにしていたのに対し、セレッソは3バックの前のバイタルゾーンで下がってポストをするFWを全く捕まえられず、サイドに展開されてはゴール前で相手をフリーにしてしまう。サイドの運動量や守備力でもセレッソは完敗である。
そして前半15分に、ゴール前正面から奥にFKを決められてしまう。GK多田はややポジショニングが前過ぎて反応が遅れてしまった。さらにはドゥトラのCKから中澤をフリーにしてしまってヘディングで2点目を決められてしまう。
前半終わりからセレッソは西澤を投入して1ボランチにするが、後半10分に中盤の危ないところでボールを奪われ、マルキーニョスが多田を交わしてキープ、飛び出した遠藤が決めて余裕の3点目、すぐにCKからユサンチョルがまたもやフリーで決めて4点目。大久保が1点返すもののセレッソファンを少し喜ばせただけである。
プレスにしても攻撃の組み立てにしてもきちんと形が出来ている横浜と、守備組織は相変わらずガタガタでセットプレイもやられ放題、さらには中盤と前線の意思疎通がぷっつり切れているセレッソでは勝負にならなかったというところか。
横浜はこれで今晩の首位争いの試合を待つのみとなった。セレッソが吉本お笑い守備だったとは言え、決定力不足を除けば非常に良いチームに仕上がっているだけにチャンスをものにしたいところだろう。