今日のツール

「アームストロングが冷静な時、彼は必ず勝つ」
・・・のっけから電波浴びせて失礼しました。まさかツールまで及んでくるとは(笑)。
昨日の第3ステージは第1ステージに続いてペタッキが先行逃げ切り勝利を決めましたね。いや~強い。今年のジロでチッポリーニを阻み続けた実力は伊達じゃありませんでした。
しかし競輪なんかもそうなんですが、本当に地力がある選手がスプリントで先行するとなかなか交わせないものです。しかもどのチームも列車を作らない大勢のスプリンター同士の白兵戦なので、一旦後手に回ってしまうとあっという間に先行する選手を交わすための位置から押しのけられてしまうんですよね。昨日の有力候補だったマキュワンもそんな感じでした。
昨日もまたゴール前の落車が起こってしまいましたが、リヨンゴールの第6ステージは山岳に入る前の最後の平地ステージであり、今年100周年で特別に最初のツールゆかりの6つのゴール地点に設けられた賞もあるので大変な事になりそうですね。
総合では、途中のスプリント賞のボーナスタイム(通過順位によって合計タイムから最大6秒減算される)を稼いだフランスのナゾン選手がトップに立ち、さぞかしフランスでも盛り上がった事でしょう。彼のチームの力を考えると今日が最後のチャンスだったわけで、リーダージャージのマイヨジョーヌに袖を通した時の感無量な表情が印象的でした。
さて、今日は注目のチームタイムトライアルですね。と書いている今現在放送は始まってるわけですが、今年は例年に比べると山岳の頂上ゴールや個人タイムトライアルといった個人差が付きやすいステージの難度が下がっているので、戦前からここでの成績がレースの行方を大きく左右する事になると言われています。
チームTTのポイントは各チーム9人の選手の内5番目にゴールした選手のタイムが全員に適用されると言うところで、いかに全員が平均した力を出せるかのチームワークが試されるステージです。なぜか毎年強いオンセ、調子を取り戻したウルリッヒを擁するビアンキ、王者アームストロング率いるUSポスタルが本命と見られていますが、数日続いている落車の影響が各チームにどう出てくるのかカギになってきそうです。