イタリアセリエA レッジーナ-ローマ(2-3)

レッジーナはディミケーレの代わりにサボルディが先発、ローマはトッティを始め怪我人だらけでリマがサイドをやる始末。
そのチームが機能しないローマに対してレッジーナはいつものホームの戦い方、中盤の運動量とサイドへの早い攻撃で攻め立てる。10分前後にローマがレッジーナゴール前で連続してFKを得た以外はほとんどレッジーナペース。
そして15分に中盤でボールを奪ったレッジーナがすぐさまサイドを駆け上がるファルシーニに長いスルーパスが通り、そこからのマイナスのクロスを走りこんできたボナッツォーリがダイレクトボレーを見事に決めてレッジーナ先制。それからもいくつかチャンスはあったのだが決めきれずに前半終了。結果的にこれが響いてしまった。
後半からはローマのプレススピードが速くなり、レッジーナは守りの意識が出始めたのかローマの攻勢が続く。15分からは前半の飛ばしすぎがたたったのか、レッジーナの中盤が空いてきて選手の集中力がみるみるうちに落ちてきてしまう。
そして16分に左サイドに流れたエメルソンを完全にフリーにして余裕のクロスを上げられトンマージがヘッド、その2分後には縦パスをPA内のカッサーノに簡単に通され、胸で横に落としたところにどフリーでいたエメルソンがイージーなシュートを決め、19分には右サイドPA近くからのFKをオウンゴールしてあっという間に3点を取られてしまった。その後中村がFKで1点返すがチャンスがあったにもかからわず2点目を取るのが遅すぎた。
アタランタがインテル相手に引き分けたので、勝ち点ではまだ並んでいるものの極めて残留には厳しい情勢になってしまった。次のアウェイでのピアチェンツァ戦で勝ち点が取れないとほぼ絶望だろう。何とか頑張って欲しいものである。
中村については良いパスを出す場面やFKの得点もあったのだが、やはり後半からのローマの中盤からの飛び出しに対するケア、相手の前に出る勢いが強いときに流れを変えるための体の張り方と言う点でやはり物足りなかったと言える。