アテネ五輪アジア二次予選 日本-ミャンマー(3-0)

ミャンマーが想像以上にラインの上げ下げを駆使した組織だった守備と高い集中力を持った良いチームだったとは言え、日本には課題ばかりが残る試合だった。
まず目に付いた問題点を列挙してみる。
・DF、ボランチ間のパスが緩く、相手のポジショニングも崩せずパスをカットされる危ないシーンを作った。
・足元で止めて人を探してからのパスが多く、早くボールをサイドへ運ぶ事が出来なかった。
・前田のポストプレイが全く不正確でビルドアップが出来なかった。
・石川、根本のクロスがこれまた不正確。
・さらにクロスに対してFWと意思の疎通が取れていない。
・トップに対する中盤のフォローが無く、分厚い攻撃が出来ない上にセカンドボールも拾えない。
とは言え初戦で緊張していた部分はあるので仕方ない面はあるとは思うが、あまりにも安全にリスクを犯さずという意識が強すぎて、かえってピンチを招く場面を作ってしまっていた。次もこういう試合をしてしまったら最終予選は非常に危ないと言える。
特にバックラインのパス回しのスピード、そして中盤でのポジショニングのオートマティズムをもっと浸透させ、ボール離れの早いパスワークを形作る必要があるだろう。そうでなければポゼッションサッカーなど夢のまた夢だ。
さて、2戦目でどういった進化を見せてくれるか注目したい。