CL準々決勝2ndLeg ACミラン-アヤックス(3-2)

アウェイで0-0だったせいか、ミランはルイコスタがかなり低い位置にいて、プレスも激しくかけない慎重な試合運び。アヤックスはいつも通りワイドで早いタッチのパス回しでミランのゴールに迫る。しかし、ネスタとマルディーニを中心としたミランDFはほとんど慌てる事も無く、ミランも速い攻撃を狙うがなかなかFWまで良いボールが行かず、試合は比較的淡々とした展開を見せる。
試合が動いたのは30分、低い位置からのルイコスタのスルーパスが右サイドの狭いところを抜けてシェフチェンコに通り、そこからのクロスが相手の足に当たって山なりのボールがピッポの頭にピタリと合ってミラン先制。そこからはアヤックスも前に出始めるのだが、ミラン守備陣の罠にかかってミスから何度かカウンターをくらう。何度か決定的なチャンスがあったのだが、そこで決められなかった事が結果的にミランが苦しんだ原因になった。
後半になってアヤックスはリトマネンを投入。これで高い位置での攻撃の起点が出来た事によってアヤックスのサイドが活発化し、ミランの守備網の間にアヤックスの選手がどんどん入り込むようになり、ややミランのDFが混乱し始める。
そして後半18分、ミランのブロッキがボールを奪い損ねたところにスルーパスに反応したファンデルメイデが左サイドをうまく体を入れて突破し、スクエアのクロスを完全にフリーになっていたリトマネンがゴールして同点。しかしミランもすかさずフィードを胸で受けてからの反転で抜け出したピッポがDF2人を抜いてクロス、これがまた相手の足に当たってシェフチェンコが頭で押し込む激しい展開に。
ここからミランはイタリアの悲しい性か、人数をかけてゴール前に壁を作り始めるようになる。だがボールホルダーにプレスがかかっていないので、壁のさらに外側から早いパスで攻めるアヤックスが再びペースをつかみ始める。そして33分に、またファンデルメイデの左からのクロスがイブラヒモビッチに当たって流れたところをピーナールがいったんつぶれながらも体勢を立て直して押し込んでとうとうアヤックスが同点。
このままだとアウェイゴールで敗退になってしまうミランは思い出したかのようにリバウド、トマソン、レドンドを投入して攻めようとするのだが、ほとんどを守備に費やしてきたチームをそう簡単にギアチェンジできるはずもなくアヤックスにボールをどんどん回される始末。
そして試合はロスタイムに入り、かなりダメムードが高まってきたその時、マルディーニの左からの放り込みをアンブロジーニがヘッドで後ろに流したところをピッポが足先で彼らしい浮き球のボレー、それをトマソンが念入りに押し込んでミランが奇跡の勝ち越し。そしてそのまま試合終了。
アヤックスは敗れたとは言え、堅いイタリアンディフェンスをものともしないオランダサッカーの真髄とも言えるパス回しでミランをあと一歩まで追い詰めたのは見事だった。
次はいよいよミランダービーだが、FWのピッポとビエリの2人で勝ちあがってきたと言っても過言ではない両チームでもあり、そのビエリを欠いたインテルがどうやって対抗するのかが見ものである。

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