J1第1ステージ第3節 C大阪-FC東京(0-0)

今にも降り出しそうで降らない大阪の天気のように、どうにも締まらないゲームであった。客の入りは1万人行かずにいまいち。FC東京サポーターは50人程度と寂しさが目立つ。
セレッソはバロンと森島を控えにして西澤と大久保の先発。そして右MFにペラックと前線を大きく変えてきた。しかし、そのペラックは攻撃になるとどんどん中に入ってきてしまうので、右サイドのスペースが大きく開いていても全く使えずに中で攻撃が詰まってしまう。西澤のポストプレイは良かったが、それを誰がどう拾ってつなげるかの意思統一がほとんど無く、前半の攻撃らしい攻撃と言えば徳重が左サイドへのフリーランでボールを受けるか、大久保がフィードから裏へ抜け出す形のみであった。
守備でも、誰がアタックして誰がカバーに回るのかが組織化されていず、同時に2人行ってもコースを消すだけになってしまったり、一人がドリブルに対して競っているのに誰もフォローに行かないなど、ボールをどう奪うのか狙いが全く無いように見える。
しかしFC東京の攻めも、中へ中へと無理なドリブルで突っ込んで行くだけの単調な形が多く、サイドの1対1が甘いセレッソ相手ならもっとワイドに攻めれば簡単に点を取れるだろうにそういう攻めがほとんど見られない。
後半になると、ぺラックに代えて森島、動きの良かった徳重に代えてバロンを投入、そこからサイドのスペースに森島が流れてのチャンスが増え始め、大久保や森島が立て続けに決定的チャンスを迎えるがGK土肥のナイスセーブもあり得点できず。FC東京も交代で入った馬場の切れ味の鋭いドリブルからチャンスを作るがやはりGK下川が必死で防いでこれも決められない。最後はセレッソが押し込んでCKやFKのチャンスが訪れるのだが、キッカーが森島ではどうにもならない。そしてそのまま試合終了。
両チームともに中盤の展開力不足とミドルシュート能力の不足が目立ち、気持ちよい攻撃というものはほとんど見られないままであった。正直、両チームとも優勝争いレベルで戦うのは厳しいと言わざるを得ないように思う。