CL準々決勝 ユベントス-バルセロナ(1-1)

ユーベはトレゼゲが怪我で欠場、ネドベドとデルピエロのチビッコ2トップの4-4-2。バルサはいつものメンバーで同じく4-4-2。
試合序盤は、ホームのユーベが何とか攻めようとするのだが、ポストプレイ役の選手がいないせいで、サイドに流れる2トップにダービッツとカモラネージをからめる形に無理があり、上がった中盤の裏を突かれて逆にサイドから逆襲される厳しい展開。
しかし劣勢だったユーベは16分にCKからモンテーロが競って落としたところをデルピエロがオーバーヘッド、それがGKに当たってこぼれたところを再びモンテーロが蹴りこんで先制してしまう。本当にユーベは嫌なチームだ(笑)。
そこからは終始ユーベのペース。FWのサイド攻撃がベースになるのは変わらないが、SBのテュラムとザンブロッタがフォローに行く形に変化して中盤が無理やり上がる事が無くなり、DFラインとの統制の取れた連携でクライファートのポストからのボールを相手に渡さない。しかしユーベも高さが無いのでサイドからのクロスを点につなげる事が出来ず前半終了。
後半からは雨のせいか両チームともファーストタッチが流れるミスが多くなり、あまりパススピードの速い攻撃が見られなくなる。前半はユーベのサイドのコンビに苦しんだバルサも、高さの無いユーベの攻撃を読んだ高いラインで裏への飛び出しを押さえ込み、展開はやや膠着状態に。
しかし、攻撃のリズムが悪いユーベに比べ、徐々にサイドにボールが渡るようになってきたバルサは、後半33分に右サイドの守備に2人行ったユーベ守備の間を抜けたパスがフリーのライツィハーに渡り、クロスを受けたサビオラがシュート、それがDFの足に当たってコロコロとゴールに転がり同点。ここまで完全に消されていたサビオラがやっと仕事をした瞬間だった。そしてそのまま試合終了。
ほぼ完璧な守備を見せていたユーベだったが、どうも攻撃の最後の1ピースが揃わない感じの試合運びとなってしまい、ファーストFWを置かなかったリッピの采配に疑問の声が出るのは当然だろう。さて、カンプノウでユーベがどうやって勝つのかに注目である。