J1第1ステージ第2節 神戸-京都(0-2)

神戸ウイングスタジアム改装後の再オープン試合ということで、17246人と客もなかなかの入りで好調な神戸がどういう試合をするかと期待して見に行ったのだが・・・
序盤はお互いラインを上げるチーム同士と言う事もあって、サイドの裏を取り合うような試合展開。しかし、京都がサイドチェンジや中盤のシンプルなパス回しからドリブルとバランスの良い攻めで進んでいくのに対し、神戸は山口や薮田の判断が遅く、アリソンが何とかつなぎ役を果たすものの遠い外から精度の無いクロスを上げてオゼアス頼みな攻めに終始。SBの上がりも無いので全く攻撃に厚みが出ない。
それでもシジクレイは相変わらず固く、土屋の代役の北村も1対1にはまずまずの強さを見せて無得点に押さえていた神戸だが、40分に山口のミスパスを右サイドにフリーで流され、クロスはGK掛川がパンチングで弾いたものの、こぼれ球を中央で待っていた冨田に拾われ、見事なミドルシュートを決められてしまう。
後半になってようやく神戸もSBのオーバーラップなどで京都を押し込み始めるが、角田の出来が素晴らしくて神戸の頼みの綱であるオゼアスを自由にさせない。さらに神戸は岡野を投入するが、京都のマークとラインコントロールで押さえ込まれて全く良さを生かすことが出来ない。
神戸はそれでもオゼアスからのこぼれ球を拾ってシュートする場面は作るのだが、これがことごとく不正確なシュートでみすみす得点チャンスをフイにしてしまう。惜しかったのはカズが左から狙って惜しくも外れたシュートぐらいか。
最後はシジクレイも上がってパワープレイを仕掛けるが、自陣ゴール前でボールを奪った京都の森がぽっかり空いた中盤を駆け上がり、それをアリソンが後ろからタックルしてしまい一発退場。これで観客も切れ始める。最後は皆上がってゴール前がスカスカになったところを中払に追加点を決められてジエンド。
京都は強烈な選手はいないものの全員の技術が高くて攻守に穴が無いのに対し、神戸はシジクレイやオゼアスなど要所に良い選手はいるのだが、山口や菅原などの判断の遅れや技術の弱さがトータルで結果に出てしまった試合と言えるだろう。