ミニコラム ウルグアイ戦展望

ちょっと気が早いが、金曜のウルグアイ戦について展望してみたい。
まず、この試合の注目点は「守備」である。初戦はオールスター戦まがいのアドリブ守備だったので問題外だったし、アルゼンチン戦はジーコ不在で実質的に山本(≒トルシエ)フラット守備だったのでほとんど参考にならない。実際、カンファレンスでもジーコ自身がDFラインがフラットになっていた場面を問題視していたわけで、今回がジーコが指導する初めての試合となるわけだ。書いてて情けなくなる話だが。
そのジーコ4バック守備であるが、フラットラインじゃない4バックの場合、レアルマドリードの試合を見れば分かるのだが、CBが1対1で競り勝ってボランチにつなげたり、ボランチが相手に競ってボールコントロールを失わせたところをCBが拾うといった、CBとボランチの個人としての強さとカバーの動きが不可欠である。
もちろんその後ろの4人だけが頑張ってもダメで、前線からのプレスも求められる。特に4バックの場合、SBが上がったスペースを使われると3バック以上に危険なため、こちらが攻め込んだ時には守っている時以上に守備への切り替えに対する意識付けをしなければならない。つまり、相手ボールになってしまった時に、選手個人がどれだけパスコースを切ったり追いかけて取り返す動きをしてカウンターを防ぐ事が出来るかである。もちろんここでもコンパクトさが失われてしまうとコースを切っても簡単につながれて意味がなくなってしまうわけだ。
こう考えると、ボールの位置で強制的にラインを決めるトルシエフラット3とは違い、CBの1対1への強さと勇気がカギになってくる事が分かると思う。ここで相手FWのスピードを恐れてCBが下がってしまったり、フィードボールを簡単にポストプレイでキープされてしまうと、守備のために全体が下がらざるを得なくなってボールポゼッションが失われる。
日本の中盤から前にはほとんどロングカウンター向けの人材がいないので、攻める場合には人数をかけた攻撃にならざるを得ない。すると攻守の切り替えに非常な運動量が必要になり、疲労から中盤にスペースが空いてパスをどんどん間に通される羽目になってしまう。特にウルグアイのような堅守からのカウンターが得意なチームの場合、ポストからの中盤の飛び出しでボールを拾われると一気に攻め込まれてしまう事になるだろう。
トルシエはCBの1対1の能力に疑問を持っていたために3バックを選び、個人能力に頼らずともボールポゼッションを上げる方法として組織的なフラット守備を選んだ。もし選手がジーコの自由なサッカーを望むのであれば、選手自身がその可能性を示さなければならない。勝利と言う義務を履行して初めて自由と言う権利を得られるのである。この試合でその証明を見せて欲しいものである。

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