イタリアセリエA パルマ-ラツィオ(2-1)

パルマは開始から素晴らしい出足とプレスでラツィオに何もさせない。アドリアーノもやっとこさポストプレイの仕方が分かって来たのか球離れもまずまずでボールが良く回る。
早速4分に、パルマは左からのFKが相手選手に当たってゴール前で浮き、アドリアーノのヘッドを防いだこぼれ球をカルドーネが押し込んで先制。そこからは35分まで中盤でボールカットからサイドバックが攻撃参加しての波状攻撃でチャンスの山を築くが、ムトゥがいない故のコンビネーション不足のせいもあるのか決定力が無くて1-0のままで前半終了。
これだけ攻めて1点では厳しいなと思ったら、後半早速FKからスタンコビッチにうまく合わされて同点。10分過ぎからパルマは早くも運動量が落ちてミスが増え、左右に流れるクラウディオ・ロペスをうまく使い始めたラツィオに押し込まれ始める。28分にはパルマは何故か皆が疲れていた中で比較的動いていた中田に代えてベナリーヴォ。あとは両チーム共にグダグダの展開。このまま試合が終わるかと思ったら、ロスタイムにバローネのミドルシュートをペルッツィがはじいたボールをアドリアーノが押し込んで劇的な勝ち越し。パルマはCL争いの上で非常に大きな勝利を手にした。
中田は最初はミスが多かったが、交代するまでは組み立て、守備共によく働いていた。交代で入ったベナリーヴォがほとんど仕事をしていなかっただけに不満がある交代だったかもしれないが、勝ったと言う事で気持ちを切り替えて欲しいものである。