トリノ-レッジーナ(1-0)

やっぱり中立地であってもアウェイはアウェイなのか、ペルージャもまたそうだったように降格圏を抜け出して気が抜けたのか、前半のレッジーナはどうにも機能していなかった。
まず、3バックの位置が低くてWBとの距離が開いて、簡単にサイドに流れたFWにキープされてしまう。ボランチとの間も空くので、中盤が戻る前にチャンスを作られている。中村はボランチの位置にいるのだが、マメーデが下がってファルシーニも低い位置なので、プレイスペースが重なってしまいパスが回らない。さらにいつもは左サイドを駆け上がるディミケーレもいないので、サイドからの攻撃が機能していない。そして簡単にサイドを破られてゴール前の浮き球を下手に競ってしまいトリノにPKを与えてしまい失点。前半も終わりごろになって、ようやくサイドに人が流れるようになって攻撃が機能し始めたが、惜しいチャンスを2つ作ったが決められずに前半終了。まあ、トリノがコンパクトな守備と出足のよさでレッジーナを上回っていたのは確かなのだが。
後半はレオンを投入するも、レオンは相変わらずのポジション無視&コネコネで攻撃機能せず。しかし、トリノが勝ちを意識して守りに出て始めてからはレッジーナの時間帯になるが、ディミケーレとサボルディがシーズン前半戦を思い出したかのように、ただゴールマウスに蹴るだけで良かったシュートを外してしまう。まあ、あんな大チャンスを外しているようではゲームには勝てないね。で、そのまま終了。つくづくコッツァの不在が大きかった試合だった。
中村については、前半はポジショニングバランスの問題でほとんど消えていたし、後半も前目のポジションに上がりはしたのだが、マークが厳しくてあまり攻撃に絡めず。たまに良いパスからチャンスメイクはしたものの、最近の出来からすると物足らない。やはり、前に行った時の動き方やボールのもらい方についてはまだまだトップ下としてやれる水準からは程遠いなと思わせた。
これでレッジーナはまた降格圏に入ってしまった。まだまだ気の抜けない戦いは続く。