カタール国際ユーストーナメント 日本-タイ(2-1)

うーむ、こんなヘボいゲームをしているチームがどうしてドイツ相手に大勝できたのだろうか、と小一時間ほど悩んでしまうような試合。
前半は確かに日本にチャンスが多くて、実際に左からのクロスの折り返しを西野がヘッドで決めた先制点と、CKからこれまた西野がヘッドが決めた2点目があるんだけど、作っているチャンスの量からしたら決めた確率が少なすぎる。ゴール前での落ち着きと言うか余裕が全然無くて、ここぞという時のプレーの選択が遅くて悪い。これはユースに限った話じゃ無いけどね。
しかも後半は疲れが来てタイに中盤を支配される始末。おそらくタメを作る役割でトップ下に置かれた前田に存在感が無く、フィールド中央での単純なパスミス、攻め急ぎから難しいワンタッチパスをやってしまっての逆襲、ボールの奪い合いで体で当たらずに足先でボールをかき出そうとして負けるなど、経験不足で片付けるにもほどがあるんじゃないかと言うようなひどい内容。タイも決定力が無いので1点返されただけで助かっていたのだが、運が悪ければ逆転負けをくらっていてもおかしくなかった試合だった。
しかしこの山本五輪代表、最終ラインは見事にフラット3だし、DFからトップに当ててのビルドアップの多用など、システムがトルシエとほとんど同じなんだけど(笑)。いや笑い事じゃなくって、トルシエ時代のメンバーだけでなく五輪代表のメンバーもフラット守備に慣れてしまったら、フラットを嫌うジーコジャパンにおいてかなりの戦術浸透の障害になるんじゃなかろうか。そこんとこどうなんですかね、カピタン様。