ゼロックススーパーカップ 磐田-京都(3-0)

序盤はサンガが高いラインからのインターセプトでジュビロを脅かすが、雨のせいかもう一つ足元にボールが収まらず松井が生かせない。
そのうち、ジュビロの中盤の守備の動きがよくなり、パス回しから裏やサイドに良いボールが出るようになってジュビロペース。サンガはやや軽率なミスも目立ち始め、危ない場面をしばしば引き起こすが、何とか守って前半終了。
後半早々にジュビロが決定的なチャンスを作ってからは、さらにサンガが消極的になってしまい、判断の遅さによるミスが多くなり、ボールをろくにつなげなくなってしまう。
そしてサンガはゴール前のクリアが遅くなったところを藤田に拾われて先制されてしまう。先制されたサンガは攻めに出ようとしたのだが、28分に一発のパスで裏を取られて2点目。中盤でプレスがかかっていないにもかからわず無理な上げで破綻をきたしてしまった。終了間際にもCKからグラウが3点目を決めて勝負あり。
この試合の勝負のカギとなったのは、雨での戦い方における切り替えがジュビロに出来てサンガに出来なかった事だろう。ジュビロはなるべくワンタッチでシンプルにボールを回してリズムを作っていったのに対し、サンガは必ず足元で難しくボールを収めようとしていたために、雨でうまく行かずにどんどんリズムが崩れてしまう結果になってしまったと言える。またA3をこなしてきたジュビロに比べ、初戦という事で判断がまだ実戦レベルになかったのかもしれない。