CL二次リーグ ユベントス-マンチェスター・ユナイテッド(0-3)

序盤はお互いポジションバランスを崩さずに慎重な戦いだったが、カウンターからマンUが攻め始めると、その穴を狙ってユーベも攻勢をかけはじめる。
15分、ユーベのCKからネドベドがポストに当たるシュートを放ち、またCKを獲得。ユーベに流れが傾いたかと思ったその直後、カウンターからベッカムのサイドチェンジが左サイドのスールシャールに通り、さらに右へのサイドチェンジを受けたヴェロンとザンブロッタが1対1になり、ザンブロッタが勝ったと思った瞬間にボールを踏み外して倒れ、ヴェロンが拾ってゴール前にパス、それを走りこんだギグスが決めてマンUがあっけなく先制。
そこからユーベが圧力を強め始め、カモラネージの右からのクロスをトレゼゲがフリーでヘディングするがこれもクロスバーに当たったりとユーベは運が無い。運が尽きたチームをサッカーの神様が容赦するはずは無く、コンテの安易な横パスをカットしたギグスがゴール前に持ち込んで2点目を決めてしまう。
後半早々、トレゼゲがGKバルテズが交錯したところをフリーでボレーシュートするが大きくふかしてしまう。そのまま試合は進んで63分、フェラーラがピッチ外に出ていたために出来たスペースからマンUがカウンター。そこからの右クロスをトゥドールが胸に当てて返そうとしたボールがポストに当たってファンニステルローイの前にこぼれて来てしまって万事休す。そこからはマンUもスペースを埋めた守備で、焦るユベントスの攻撃を堅くしのいで試合終了。
勝負を分けたポイントはミスと運がほとんどだったが、戦術的に見れば、ヴェロンやベッカムが正確なミドルパスを配給してカウンターチャンスを確実に作り出していたのに対し、ユーベはコンテのミスに象徴されるように、攻撃をセットアップする能力がマンUに比べると劣っていたと言えるだろう。また、FWの一角ディバイオも判断とコンビネーションが悪く、やはりタッキナルディとデルピエロの欠場が響いた試合だったように思う。