セリエA ユベントス-レッジーナ(5-0) ピアチェンツァ-パルマ(1-1)

最初はレッジーナを見ていたんだけど、2点目が入ってからはパルマにチャンネルを変えてしまった。パルマのほうが先に終わったのでレッジーナのほうに変えたら、すっかりお通夜だったと(笑)。後で録画は見たけどね。
まずレッジーナ。最初はコンパクトな布陣でバランスを取って守ってるなとちょっと期待したんだけど、ポジショニングだけでいっぱいいっぱいで、全然人をつかまえられていない。プレスも2人で行く事が無く単発なので、結局ボールを回されてチャンスを量産されるだけだった。攻撃でもボールを奪った後の攻め上がりが遅すぎる。ゆっくり回して点を取れる相手じゃない。まあポスト役はいないし、前線1枚だし、パスの精度もコンビも悪いので上がりにくいのは仕方ないところはあるんだけど。
中村も左ボランチの位置だったのだが、そこでやるには守備が甘すぎる。「そこで当たれば!」「そこでスライディングすれば!」と言う場面が非常に多い。詰める動きは出来るようになってきたんだけど、そこからのもう一歩が無いので、簡単に回されてしまう。攻撃面ではパス&ゴーが見られるようになり、積極性が出てきたのは良い兆候である。
と思っていたら後半のトップ下では、もっとスペースに飛び出す必要があるのにプレッシャーの無いところにポジションを取りたがる癖が出てしまい、ボールにからめなくなってしまった。ペルージャ時代の中田のように、「キープしてくれる」という安心感があれば、そういうポジション取りでもボールは来るのだろうが、まだそこまでの信頼は無いようだ。まだまだ道は遠い。
一方パルマだが、皆ゲーム勘が戻ってないせいかパススピードが遅くて出足の早いピアチェンツァにくさびをカットされる場面が多く、おまけにボナッツォーリがポストにもなれないへなちょこ電柱で全く攻撃が組み立てられず、ことごとくハーフカウンターの餌食になっていた。前半1点リード出来たのは幸運だったが、後半早々にセットプレイで追いつかれてしまったのは仕方ないか。その時にグレシュコが競り負けたんだけど、やっぱり彼の守備力は問題だな・・・
後半になって中田を中心に相手を押し込めるようになったが、決定的なチャンスをムトゥが外したり、相手の集中力がとぎれずに結局ドロー。
中田は他の選手が動きの悪いパルマの中では良くやっていた。が、最近ずっとそうなのだが、ムトゥのような点を取る決定的な働きが出来ていないのが気にかかる。やはりマークされた時に、どうやってそこを抜いてPE内に決定的なボールを供給するかを追求して欲しいところだ。テクニックが無いのはつらいところだが、そこを何とかしないといつまでも「良い選手」のままである。前でやりたいと言う欲があるなら、それなりの結果を見せなければならないはずである。