高校選手権 滝川第二-東福岡(3-2)

東福岡はタッチ数の少ない正確なインサイドキックでワイドにパスを回す、正に私が希望していたオランダサッカーだった。期待通り前半の攻撃は美しいものを見せていたが、ミスと不運で勝ち越されると、とたんに無理なスルーパスが増えて逆襲をくらい、そのまま最後までリズムを取り戻す事が出来なかったのは残念だった。
オランダサッカーはワイドなだけに、守備では1対1の強さが要求されるのだが、皆あまりにもボディコンタクトが腰高でマークも緩く、単なるスカスカ守備になっていたのも敗因になった。
滝川第二はサッカーセンスがありそうなのが樋口ぐらいなのだが、皆妙に1対1が粘り強くてスタミナもあるところが最後に効いた感じ。東福岡がエリートサッカーだとしたら下町サッカーとでも名付けられるものだった。確かに運という勝因はあったが、それも積極性のたまものであり、自分達で引き寄せた勝利だと言える。
準決勝は国見-桐蔭、市船-滝二となったが、国見の決勝は間違いないだろう。市船はまだ見てないので分からないが、滝二がこの東福岡戦のような泥試合に持ち込めるかどうかだろう。